手毬ガラス
ベネチア発祥のレースガラス技法に日本的美意識の感性を織り交ぜ、新たな技法へ昇華させる事を目的に製作しました。
500年以上も前の話ですが、当時ベネチアのガラス職人が、貴族からレース編みをガラスに閉じ込められないかと言う無理難題を依頼されました。
当時の職人が試行錯誤の末に辿り着いた答えが現在のレースガラスです。
それに対して僕は、日本の素晴らしい糸の芸術である手毬をガラスに閉じ込められないかと思い「手毬ガラス」と題してチャレンジを始めました。
西洋の技術に日本の精神が注入された時、どのような作品が生まれるだろうか。
日本人としての本質はどこにあるのか。
そのようなことを考えながら、ガラスという素材で表現できる新しい日本らしさに迫った作品です。
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